奴の別れの切り出し方は、、、
自己愛性人格障害にはよくある、いわゆる作り話だった。
作り話などせず、「気持ちが変わった」「他に好きな人ができた」などと言われたのであれば、ショックも受けただろうけど、腹も立っただろうけど、いわゆる普通の別れとして、もっと簡単に受け入れることが出来ただろう。
奴の告げてきた、別れの理由とは
「祖国の母親が病気で、自分しか看れる人間がいない。国に帰るから、別れるしかない。」
一年半付き合って、いきなり、完全に一方的に別れを告げられ、そこに私の気持ちは、かけらもなかった。
私が、奴と一緒に奴の国に帰るのは、状況が許さなかったし、正直、ついて行きたいとは思えなかったけど、それでも、この一方的さはあんまりだった。
でも、その時は、認めるしかなかった。
ショックで呆然とする私を残し、奴は去って行った。
こんなにも突然、一方的に別れが来るなんて、受け入れ難く、信じられなかった。
奴にしたら、全く突然でもなく、用意周到に準備された嘘だった。今思えば、前日から、何やら「話がある」と、ウキウキした様子だった。
私に別れを告げた後も、「自分は、もう言ったぞ!」と、きちんと別れを告げたことに、満足そうにしていた。
普通の人間の感覚ではなかったことに、違和感を感じながらも、気づけたのは、随分と後の事だった。
その時は、ただただ悲しかった。
その夜、「まだ泣いているのか?」と、私を心配するようなメールが届き、話が聞いてもらえるかも⁈と、期待して電話すると、態度は冷たいものだった。
奴のことが気になり、FBを覗いてみた。以前も読んだことのある投稿へのコメント、以前は、親しい友達なんだろうと、深く考えなかったけど、ある女性に向けたメッセージ、「Love and Kisses」ここで、初めて不審に思う。これって、恋人に贈る言葉だよね、、、まさかねっ、、、って。その彼女のページに飛んで見ると、完全に恋人同士の奴と彼女の写真、、、沢山、私に嘘をついて、彼女と過ごしていた事がすぐに分かり、初めて、長い間、騙されていた事を知る。
もう、悲しい気持ちもおしまい。完全に、吹っ切れたと思った。
ただ、あと2回、仕事で奴に会わなければならず、その際に、責めはしないが、嘘は嘘として認めて貰おうと、知ってしまったと、奴に告げることにした。私的には、それですっきりするはずだった。
だけど、奴は、自己愛性人格障害者。
全く認めない。
どころか、逆ギレまでされ、、、
支離滅裂な攻撃に、ただただ驚いた。
普通は「ごめんなさい」と、平謝りするところなんだけど、、、全く普通じゃなかった。
その翌日も、仕事で会うことになっていて、これで最後。もう、認めでもらう必要もなかった。二度と会わないのなら、それで良かった。
でも、奴は違った。
あれだけ嘘をつき、裏切っておきながら、自分が悪者と思われるのが、我慢ならないようだった。
手紙を書いてきたから、読めと言われたが、「言いたい事があるなら、自分の口で言って」というと、「どうせ、嘘というだろう」と。
あれだけ明確な、嘘・裏切りで、何が言いたいのか?「もう、どうでもいい。彼女とお幸せに。」と告げると、「彼女とは、昨日別れた!」と、思いつきの嘘。そもそも、付き合ってること、認めてもないのに、いきなり「別れた」などと、支離滅裂。まともに話になりません。
最後に、私の気持ちが足りなかった、、、ような事を言いながら、去っていきました。
これで、今度こそ終わり。忘れるだけと思いきや、数日後の真夜中、恐怖のメールが、、、
「どうして、FBを見た?」
「どうして、彼女がお前の名前を知っている?」
「どうして、彼女がお前について聞いてくる」
「どうして、彼女と話した?」
「彼女と結婚するはずだったが、お前のせいで彼女は去り、僕はひとりぼっちだ」
「人の人生をめちゃくちゃにして、嬉しいか!」
「お前を嫌な目に遭わせてやる」
「FB上の奴らに会ったら、みんな殺してやる!お前もだ!」
今思えば、ただの脅しなんだとわかるけれど、その時は、これから押しかけてくるのではないかという恐怖で、震えながら一晩過ごしました。
もちろん、FB上で何もアクションを起こしていなければ、彼女とコンタクトも一切とっていません。もし、FBを覗いた事で、私の名前が〝ともだちかも?〟にあがったとしても、私のページには、なんの情報もなく、名前以外知り得ないので、それによって、何か問題が起こるなんて有り得ません。完全な、被害妄想でした。
何、この攻撃は⁉︎
本当に理解できませんでした。
一体なにが起こっているのか、さっぱり分かりませんでした。
でも、、、知ってしまえば、これが、自己愛性人格障害の〝普通〟なのです。。。
ちなみに、このメールの数時間前、彼女のページには、楽しそうな奴とのバーベキュー写真。そして、数時間後には、山でのデート写真です。
全く2人を邪魔する気ないんだから、勝手に仲良くすれば良いのに、、、
この時、奴が何をしたかったのか、さっぱり分かりません。理解できるわけないのです。なぜなら、奴が、自己愛性人格障害者だから。何もかも、普通とズレているのです。
その後、もう関わる事もないかと思っていたら、別れる時に、奴に突き返した、奴から貰ったプレゼントの数々を、「贈り物は贈り物だから、持っていて欲しい」と、持って来たのです。普通、あんな醜態を晒したら、顔も見られたくないと思いそうな物だけど、、、普通に、現れるのです。しかも、めちゃくちゃ善人面して。その善人面が、人間の心を持っているとは思えず、恐怖でしかありませんでした。
しかも、奴が持って来たのは、無造作に紙袋に入れた、価値のない品々を、ほんの少し、、、車いっぱいに返した贈り物の中から、なんでこれをわざわざ持って来た?と、思うような物ばかりだったこたとに、びっくりです。
しかも、持って来るはずだった物を忘れたから、また来週やって来ると、、、その時はまだ、自己愛性人格障害という言葉には辿り着いていませんでしたが、あまりの恐怖に、私は、自然に感情を完全に消していました。無表情に、「もう、来ないで」「何かあるなら、郵送して」無表情で言われたら、私が何を考えているのか分からず、怖くなっだのでしょう。その後は、二度と現れません。勿論、荷物も郵送されて来ませんが、、、そりゃそうでしょうね。
別れを切り出されるまでは、沢山の違和感はあり、後で、それらがモラハラであったのだと気づくのですが、それでも、普通に想い合い、付き合っていると思っていたのに、この豹変は、本当に理解し難かったです。
自己愛性人格障害であると分かる迄は、私自身精神を破壊され、おかしくなりそうでした。軽く、鬱になっていたと思います。
常に口がカラカラで、何も食べる事が出来ず、2週間で5kg体重が減りました。仕事以外は、ひたすら寝ていて、何も手につきませんでした。でも、自分がするしかない仕事に、救われました。頑張るしかないから、頑張って、頑張りながら、自分を取り戻す事が出来ました。